炭酸ジュースはなぜ二酸化炭素なのか

炭酸ジュースはなぜ二酸化炭素なのか
2020年3月1日
炭酸ジュースに入っているシュワシュワの正体は二酸化炭素なわけですが、なんで二酸化炭素が入っているんだろうとふと思いました。
CO₂じゃなくて他の気体になったらそもそも炭酸ジュースではなくなるけども、それでも他の気体でもいい気がするし、CO₂って環境に悪いイメージがあるからむしろ他の気体の方がいいのではないかと思いまして、、、
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CO₂は水に溶けやすい

炭酸ジュースはCO₂に圧力をかけて無理やり水に溶けさせるという方法で作られています。
なのである程度水に溶けやすいという性質を持つことはジュースを作る工程において欠かせないのです。
0℃のCO₂ガスは1cm³の水に対して1.71cm³も溶けます。
これに対して、ありふれた気体の代表例として酸素や窒素がありますが、これらはそれぞれ0℃で0.049cm³と0.024cm³しか溶けません。
なのでこれらのガスに比べてCO₂は数十倍水に溶けやすいということがわかります。
使われるCO₂工業排出物

炭酸ジュースに使われているCO₂はわざわざ炭酸ジュースのために作っているわけではありません。
石油化学工場などでの他のものの製造途中に排出されるCO₂を集めて使っています。
なので本当は空気中に捨てるはずだったものを使っているので非常に安く手に入るのです。
このことを考えてみると、本来なら空気中に排出されるはずだったCO₂をジュースの中に溶かしているので炭酸ジュースを飲むことによって余計に温室効果ガスを出しているということではないですね。
そもそもCO₂じゃないとシュワシュワしない

炭酸ジュースからはたくさんの泡が出てきていますが、実は飲んだ時のあのシュワシュワ感は泡からはほとんど感じません。
あのシュワシュワ感は舌の三叉神経という痛覚とかを感じる神経によるものなのです。
CO₂と口の中の炭酸脱水酵素という酵素が化学反応し、水素イオンと炭酸水素イオンが生じこれを三叉神経が受容しシュワシュワを感じています。
つまり炭酸ジュースを飲んだ時のあのシュワシュワは泡が弾けて感じている物理的なものではなく、CO₂による化学反応によるものだったのです。
シュワシュワ感を出すためにはそもそもCO₂でなければいけないということですね。
水に溶けやすい・安価・シュワシュワする
これがCO₂がジュースに使われる理由です。
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